【プロの技】おしゃれな外壁 13 選!人気色やテイストも徹底解説

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道行く人が思わず目を止めてしまうようなおしゃれな「外壁」。

外壁は周辺環境との調和を図る役割をもつと同時に、住んでいる人の個性を表現します。こだわりのおしゃれな外壁を取り入れると、よりマイホームへの愛着も沸いていくでしょう。

この記事では、プロがデザインしたおしゃれな外壁事例 13 選と、人気のカラーやテイストをご紹介します。どのような外壁にしようか迷っている人でも、きっと理想の外壁のヒントに出会えるはずです。

最後まで読み終わるころには、外壁の種類や特徴を知って理解を深められるとともに、事例をとおしてご自身の理想をイメージできるようになっているでしょう。

<目次>

  1. 1. プロがデザインしたおしゃれな外壁 13 選
    1. 1-1. 青みがかったホワイトがクールな印象を与える吹き付け外壁
    2. 1-2. 彫刻的な個性があふれるこげ茶の住宅
    3. 1-3. 清潔感のある「白」に、和を感じる「無垢材」が映える外壁
    4. 1-4. 職場は「日常」、家は「非日常」を味わえる住宅
    5. 1-5. おしゃれなホワイトで統一された、まとまりのある外壁
    6. 1-6. コンクリートをアクセントにしたスタイリッシュな外壁
    7. 1-7. 職人のセンスを堪能できる爽やかな塗り壁
    8. 1-8. 「白い塗り壁」に「白い玄関ドア」でまとまり感を演出
    9. 1-9. 縦のラインでスタイリッシュなサイディングの外壁
    10. 1-10. グレー×レッドを組み合わせた独創的な外観
    11. 1-11. ナチュラルに周囲の自然と馴染む、木板のおしゃれな外壁
    12. 1-12. 芸術的な見た目はまさに圧巻、美しい木目が魅力の外壁
    13. 1-13. 黒板が洗練された印象を引き出す別荘
  2. 2. おしゃれな外壁で人気の色とは?
    1. 2-1. ホワイト系(白など)
    2. 2-2. グレー系(灰色・黒など)
    3. 2-3. グリーン系(緑など)
    4. 2-4. ベージュ系(茶色など)
    5. 2-5. ブルー系(紺色など)
  3. 3. おしゃれな外壁で用いられる 4 つのテイストを知っておこう
    1. 3-1. 洗練された印象の「シンプルモダン」
    2. 3-2. 日本の美を感じられる「和モダン」
    3. 3-3. おしゃれさ際立つ「ナチュラル」
    4. 3-4. かわいさが人目を引く「ヨーロピアン」
  4. 4. おしゃれな外壁によく使われる素材とは?
    1. 4-1. 安い費用でスタンダードな「サイディング」
    2. 4-2. 耐火性・耐久性に優れた「タイル」
    3. 4-3. 職人のセンスが光る「塗り壁」
    4. 4-4. オーガニックな印象の「木板貼り」
  5. 5. おしゃれな外壁にするテクニック 3 つ
    1. 5-1. ツートンカラーで色の組み合わせを楽しむ
    2. 5-2. タイルやレンガ、木などでアクセントをつける
    3. 5-3. 色数を抑えて統一感を意識する
  6. 6. おしゃれな外壁は DIY できる?
  7. 7. 誰もがマネしたくなる「おしゃれな外壁」はプロに任せよう!
  8. 8. まとめ

1. プロがデザインしたおしゃれな外壁 13 選

はじめに、プロである建築家がデザインしたおしゃれな外壁を 13 選ご紹介します。実際の写真も載せていますので、誰もが見惚れる外壁のイメージを掴みたい人はぜひ参考にしてください。

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1-1. 青みがかったホワイトがクールな印象を与える吹き付け外壁

府中の住宅 〜角地の解答〜 (建築家 : 納谷 学) の作品画像 府中の住宅 〜角地の解答〜 (建築家 : 納谷 学) の作品画像 府中の住宅 〜角地の解答〜 (建築家 : 納谷 学) の作品画像
府中の住宅 〜角地の解答〜 納谷 学 | 納谷建築設計事務所

こちらは、わずかに青みがかったホワイトがクールな印象を与える吹き付けの外壁です。意匠性が高い吹き付けは、最近では施工時に塗料が飛び散ってしまう理由から、選ばれることが少なくなってしまいましたが、そのおかげで希少性が高まっています。

またこちらの住宅は 2 つの道路に面しており、プライバシーを確保するために 2 階リビングの構造となっています。周辺環境との相性を考えた設計はプロならではです。

1-2. 彫刻的な個性があふれるこげ茶の住宅

新潟の住宅 〜寒冷地の中庭と彫刻的な街の顔〜 (建築家 : 納谷 学) の作品画像 新潟の住宅 〜寒冷地の中庭と彫刻的な街の顔〜 (建築家 : 納谷 学) の作品画像 新潟の住宅 〜寒冷地の中庭と彫刻的な街の顔〜 (建築家 : 納谷 学) の作品画像
新潟の住宅 〜寒冷地の中庭と彫刻的な街の顔〜 納谷 学 | 納谷建築設計事務所

こちらは新潟市内に建てられた住宅です。黒く見える外壁は「こげ茶」のガルバリウム鋼板を採用しています。耐久性に優れているため、長期的に見てメンテナンスフリーといえる素材です。

また一般的な住宅と比べると非常にデザイン性に長け、彫刻的な美しさを演出しています。通りすがる人は、スタイリッシュな外壁やフォルムに思わず見惚れてしまうでしょう。

1-3. 清潔感のある「白」に、和を感じる「無垢材」が映える外壁

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between house 吉田慎二+杉田陽子 | 杉田吉田アーキテクツ 一級建築士事務所

全体的に清潔感のあるホワイトのサイディングで外壁を整えたこちらの住宅。玄関の扉や外壁の一部は、落ち着きのある深いカラーの無垢材を採用してアクセントをつけています。

無垢材を取り入れる面積が広ければ、それだけ和を感じられて落ち着いた雰囲気を楽しめるでしょう。

1-4. 職場は「日常」、家は「非日常」を味わえる住宅

宗像の家 (建築家 : 吉田慎二+杉田陽子) の作品画像 宗像の家 (建築家 : 吉田慎二+杉田陽子) の作品画像 宗像の家 (建築家 : 吉田慎二+杉田陽子) の作品画像
宗像の家 吉田慎二+杉田陽子 | 杉田吉田アーキテクツ 一級建築士事務所

濃淡が目を引くグレーのサイディングを施したこちらの住宅は、周囲とは一線を画した雰囲気で佇んでいます。

「職場が”日常”ならば、家は”非日常”でいいのでは?」と考えた建築家。家の中も外壁と同じように洗練されたおしゃれな雰囲気で統一されているところが魅力です。加えて 4 人家族が住む平屋ですが、高天井の設計で十分に開放感を味わえます。

1-5. おしゃれなホワイトで統一された、まとまりのある外壁

羽根北の家 (建築家 : 佐々木 勝敏) の作品画像 羽根北の家 (建築家 : 佐々木 勝敏) の作品画像 羽根北の家 (建築家 : 佐々木 勝敏) の作品画像
羽根北の家 佐々木 勝敏 | 佐々木勝敏建築設計事務所

白い木板張りを採用しているこちらの住宅では、引き戸タイプの玄関ドアも薄い色合いの無垢材を使用しました。全体的にまとまりのある外壁となっています。

住宅の目の前には桜の木が植えてある公園があり、春には敷地内でお花見ができるようにと、広めのエントランスや駐車場を設けています。

1-6. コンクリートをアクセントにしたスタイリッシュな外壁

諏訪山の家|Suwayama House (建築家 : 武富 恭美) の作品画像 諏訪山の家|Suwayama House (建築家 : 武富 恭美) の作品画像 諏訪山の家|Suwayama House (建築家 : 武富 恭美) の作品画像
諏訪山の家|Suwayama House 武富 恭美 | d/dt Arch./ディーディーティー

東京都目黒区の高台にそびえ立つこちらの住宅は、正面向かって左側の外壁の一部分にコンクリート素材を用いたことでインパクトをつけました。

無機質な印象のコンクリートですが、光の反射で柔らかい存在感を放つホワイトカラーとうまく調和して、全体的に落ち着いた雰囲気に仕上がっています。

1-7. 職人のセンスを堪能できる爽やかな塗り壁

南片江の家 (建築家 : 吉田慎二+杉田陽子) の作品画像 南片江の家 (建築家 : 吉田慎二+杉田陽子) の作品画像 南片江の家 (建築家 : 吉田慎二+杉田陽子) の作品画像
南片江の家 吉田慎二+杉田陽子 | 杉田吉田アーキテクツ 一級建築士事務所

ご夫婦と 2 匹の愛犬が暮らすこちらの住宅は緑との調和を考え、景色によく映える爽やかな白の塗り壁を採用しています。

輝かしいほどのピュアなホワイトに、ナチュラルな印象を与えるブラウンの無垢材を組み合わせ、おしゃれで洗練された外観を実現しました。

1-8. 「白い塗り壁」に「白い玄関ドア」でまとまり感を演出

祖師谷の住宅 〜仙川と暮らす〜 (建築家 : 納谷 学) の作品画像 祖師谷の住宅 〜仙川と暮らす〜 (建築家 : 納谷 学) の作品画像 祖師谷の住宅 〜仙川と暮らす〜 (建築家 : 納谷 学) の作品画像
祖師谷の住宅 〜仙川と暮らす〜 納谷 学 | 納谷建築設計事務所

ミニマムなフォルムが魅力的なこちらの住宅。唯一無二の外壁となる塗り壁を用いて、特別感のある外観を叶えました。

玄関ドアや庇(ひさし)、窓枠を白で統一することで、全体的にまとまりがあり幻想的な建物となっています。

1-9. 縦のラインでスタイリッシュなサイディングの外壁

小諸の家 (建築家 : 笠掛 伸) の作品画像 小諸の家 (建築家 : 笠掛 伸) の作品画像 小諸の家 (建築家 : 笠掛 伸) の作品画像
小諸の家 笠掛 伸 | KASA ARCHITECTS

縦のラインが印象的なホワイトカラーのサイディングを用いたこちらの平屋住宅は、玄関ドアやウッドデッキ、庭の植栽などでナチュラルさを取り入れつつ、サッパリした雰囲気を楽しめる外観となっています。

一歩、家の中に足を踏み入れれば木の温もりを大胆に感じられる内装で、二面性がある住宅です。

1-10. グレー×レッドを組み合わせた独創的な外観

柴崎の家 (建築家 : 笠掛 伸) の作品画像 柴崎の家 (建築家 : 笠掛 伸) の作品画像 柴崎の家 (建築家 : 笠掛 伸) の作品画像
柴崎の家 笠掛 伸 | KASA ARCHITECTS

光沢感があるメタリックのサイディングを大胆に使用したこちらの住宅は、玄関ドアに 3 枚の窓を使った独創的なデザインです。

無機質な印象を与えるグレーの外壁ですが、窓枠の華やかなレッドが冷たい印象を柔らかくしてくれています。加えて正面向かって左側には、無垢材を使用したドアを設け、優しい雰囲気もプラスしています。

1-11. ナチュラルに周囲の自然と馴染む、木板のおしゃれな外壁

湯の山の平家 〜十字プランと四つの庭〜 (建築家 : 納谷 学) の作品画像 湯の山の平家 〜十字プランと四つの庭〜 (建築家 : 納谷 学) の作品画像 湯の山の平家 〜十字プランと四つの庭〜 (建築家 : 納谷 学) の作品画像
湯の山の平家 〜十字プランと四つの庭〜 納谷 学 | 納谷建築設計事務所

こちらの平屋は十字の形をした斬新な住宅です。大自然に囲まれた立地を活かして、外壁でもナチュラルさを存分に楽しめる木板を採用しました。

リビングの掃き出し窓には、室内と庭をつなぐ広々としたウッドデッキを設けたことで、開放感を味わえる点も大きな魅力でしょう。

1-12. 芸術的な見た目はまさに圧巻、美しい木目が魅力の外壁

鴨居の家 | Kamoi house (建築家 : 八島正年 + 八島夕子) の作品画像 鴨居の家 | Kamoi house (建築家 : 八島正年 + 八島夕子) の作品画像 鴨居の家 | Kamoi house (建築家 : 八島正年 + 八島夕子) の作品画像
鴨居の家 | Kamoi house 八島正年 + 八島夕子 | 八島建築設計事務所

神奈川県横浜市に建つこちらの住宅は、完全にプライバシーを確保するために「外側は閉じ、内側を開く」構造で建てられました。

まるで大木のような見た目を楽しめる木板の外壁は、住宅とは思えない高級感をかもし出しています。プロならではの独創的なアイデアで圧巻です。

1-13. 黒板が洗練された印象を引き出す別荘

Hill Top House (建築家 : 田島 則行) の作品画像 Hill Top House (建築家 : 田島 則行) の作品画像 Hill Top House (建築家 : 田島 則行) の作品画像
Hill Top House 田島 則行 | テレデザイン一級建築士事務所

全体的に木目をハッキリと感じられる黒板でまとめられたこちらの別荘。各部屋に大きな窓が設けられており、丘からの眺めを一望できます。

また開放感を味わえる吹き抜け構造となっているため、外壁だけではなく内装でも「非日常」を味わえる建物です。

2. おしゃれな外壁で人気の色とは?

ここではおしゃれで人気な外壁の色味をご紹介します。面積の広い外壁は、全体のカラーが外観の印象を大きく左右する大切な要素です。各色味によって与える印象を簡単に解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

2-1. ホワイト系(白など)

山之手の家 (建築家 : 佐々木 勝敏) の作品画像 山之手の家 (建築家 : 佐々木 勝敏) の作品画像 山之手の家 (建築家 : 佐々木 勝敏) の作品画像
山之手の家 佐々木 勝敏 | 佐々木勝敏建築設計事務所

ひときわ明るく、クリーンな印象を与えるホワイト系は人気のカラーです。太陽の光を優しく反射し、庭やテラスに飾る植物・エクステリアも際立たせてくれるでしょう。

しかし憧れる人も多いホワイト系の外壁ですが、汚れが目立ちやすい点において注意が必要です。経年による黄ばみや、土・泥汚れなどが付着すると目立ってしまうため、定期的な掃除やメンテナンスを行うことで清潔さを保ちましょう。

とはいえデメリットを差し引いても、気持ちまで明るくしてくれるホワイト系の色味は万人受けする魅力的な外壁カラーです。

2-2. グレー系(灰色・黒など)

上尾の家 (建築家 : 笠掛 伸) の作品画像 上尾の家 (建築家 : 笠掛 伸) の作品画像 上尾の家 (建築家 : 笠掛 伸) の作品画像
上尾の家 笠掛 伸 | KASA ARCHITECTS

クールで知的な印象を与えるグレー系の外壁は、汚れが目立ちにくい機能性と洗練されたおしゃれなデザイン性が人気のカラーです。

一概にグレー系といえども、白に近いライトグレーか、黒に近いダークグレーかによってガラリと印象が変わります。ライトグレーなら爽やかでナチュラルな雰囲気を演出する一方、ダークグレーは重厚感のある都会的な印象になるでしょう。

少しの加減で雰囲気が変わるため、理想の色味にするには事前に色見本を見ながらしっかりと打合せすることがポイントです。

2-3. グリーン系(緑など)

阿倍野の住宅 (建築家 : 中尾 彰良) の作品画像 阿倍野の住宅 (建築家 : 中尾 彰良) の作品画像 阿倍野の住宅 (建築家 : 中尾 彰良) の作品画像
阿倍野の住宅 中尾 彰良 | 一級建築士事務所 Coo Planning

さわやかな印象のグリーンは、周りと差をつけたデザインを取り入れたいときに人気のカラーです。一般的にグリーンカラーにはリラックス効果があるといわれており、外壁に取り入れると柔らかく優しい佇まいになります。

さらに植物との相性もいいため、庭やテラスに樹木を植えてもバランスよくまとまるでしょう。ガーデニングやエクステリアに個性を出してこだわりたい人にピッタリのカラーです。

また環境と馴染みやすく、悪目立ちしない程度に個性を引き出してくれるので、人目を引くデザインが好みの場合におすすめします。

2-4. ベージュ系(茶色など)

積み重なりの家 (建築家 : 荻原 雅史) の作品画像 積み重なりの家 (建築家 : 荻原 雅史) の作品画像 積み重なりの家 (建築家 : 荻原 雅史) の作品画像
積み重なりの家 荻原 雅史 | 荻原雅史建築設計事務所

和風・洋風問わず、どのような家の系統にも合うベージュカラーは万能で人気の色味です。シンプルで周辺住宅の色とも馴染みやすいため、落ち着いた印象となるでしょう。

一方でありふれている印象をもつ人が多いのも事実です。周りと調和しながらもおしゃれさを演出したい場合には、家の形を特徴的にしたり、 2 色以上の色味でカラーコーディネートを楽しんだりすると個性のある素敵な外壁になるでしょう。

2-5. ブルー系(紺色など)

notch house テラスを取り込んだ家 (建築家 : 松尾宗則 ・ 松尾遥) の作品画像 notch house テラスを取り込んだ家 (建築家 : 松尾宗則 ・ 松尾遥) の作品画像 notch house テラスを取り込んだ家 (建築家 : 松尾宗則 ・ 松尾遥) の作品画像
notch house テラスを取り込んだ家 松尾宗則 ・ 松尾遥 | 株式会社TAIMATSU

ヨーロッパやアメリカのような外国風の印象を与えるブルー系は、上品な佇まいが人気のカラーです。

とくに「外壁は落ち着いた印象にしたいけど、グレーやブラック系は強すぎる」と感じる場合におすすめします。ブルー系なら、重すぎることなく落ち着いた印象を与えられるでしょう。

またブルー系は、淡いホワイトブルーならかわいらしい印象になったり、濃いネイビーブルーならば力強い雰囲気になったりと、イメージの幅が広いところも特徴です。

3. おしゃれな外壁で用いられる 4 つのテイストを知っておこう

ここからは外壁でよく用いられる 4 つのテイストをご紹介します。ここで紹介するテイストは別荘地や高級住宅街でも見られる人気のテイストです。それぞれの魅力を解説していきますので、ぜひ理想のテイストを探してみてください。

3-1. 洗練された印象の「シンプルモダン」

上大崎の家|Kamiosaki House (建築家 : 武富 恭美) の作品画像 上大崎の家|Kamiosaki House (建築家 : 武富 恭美) の作品画像 上大崎の家|Kamiosaki House (建築家 : 武富 恭美) の作品画像
上大崎の家|Kamiosaki House 武富 恭美 | d/dt Arch./ディーディーティー

シンプルかつ現代的な雰囲気を楽しめる「シンプルモダン」なテイストは、外壁のなかでも人気のスタイルです。人気の理由は、流行に左右されず、かつローコストで実現できる点にあるしょう。

今後何十年と住む家は、流行に左右されずにいつの時代も好きでいられるデザインが人気です。さらにシンプルモダンなテイストは無駄な装飾も少なく、余計な費用が掛かりにくい点も嬉しいポイントです。

余計なお金を掛けずにおしゃれな外壁を作れるため、浮いた費用を内装に充てることもできます。まさにおしゃれさと機能面が両立したスタイルです。

3-2. 日本の美を感じられる「和モダン」

法連町の家 (建築家 : 佐々木 勝敏) の作品画像 法連町の家 (建築家 : 佐々木 勝敏) の作品画像 法連町の家 (建築家 : 佐々木 勝敏) の作品画像
法連町の家 佐々木 勝敏 | 佐々木勝敏建築設計事務所

日本らしい和の雰囲気が漂う「和モダン」スタイルも最近注目のテイストです。自然素材や和のアイテムと、現代的なモダンスタイルが融合して斬新でおしゃれな雰囲気を楽しめます。

また心和むおしゃれな外観であり、日本の気候に合う調湿性や防火性に優れた自然素材を取り入れやすい点も魅力です。家族みんなが過ごしやすい空間作りにピッタリのテイストといえるでしょう。

3-3. おしゃれさ際立つ「ナチュラル」

吉ヶ沢の山荘|Yoshigasawa Cottage (建築家 : 武富 恭美) の作品画像 吉ヶ沢の山荘|Yoshigasawa Cottage (建築家 : 武富 恭美) の作品画像 吉ヶ沢の山荘|Yoshigasawa Cottage (建築家 : 武富 恭美) の作品画像
吉ヶ沢の山荘|Yoshigasawa Cottage 武富 恭美 | d/dt Arch./ディーディーティー

自然素材を多く取り入れる「ナチュラル」なテイストは、自然と調和する優しい雰囲気を取り入れたい人におすすめです。

ナチュラルなテイストに仕上げるには鮮やかでパキッとした色味よりも、土や木を連想させるアースカラーを中心に配色にするとスッキリとまとまります。落ち着きのある佇まいで、自然の多い環境のみならず住宅街にもよく馴染むでしょう。

3-4. かわいさが人目を引く「ヨーロピアン」

白やベージュなどの明るい色味に、レンガをアクセントとしたりアイアン製の装飾を加えてかわいらしく仕上げたりする「ヨーロピアン」テイストも人気です。

たとえば赤や緑などの鮮やかな色味や、レンガや石材などをワンポイントで取り入れるとほどよく目を引くおしゃれな仕上がりとなるでしょう。

かわいらしくも上品さあふれる佇まいが魅力的なヨーロピアンテイストは、思わず目を止めてしまう素敵な外壁です。

4. おしゃれな外壁によく使われる素材とは?

ここからはおしゃれな外壁によく使われる素材をご紹介します。各素材のメリット・デメリットを簡単に解説しているため比較検討をしてみましょう。

4-1. 安い費用でスタンダードな「サイディング」

石神井公園の家|Shakujii Koen House (建築家 : 武富 恭美) の作品画像 石神井公園の家|Shakujii Koen House (建築家 : 武富 恭美) の作品画像 石神井公園の家|Shakujii Koen House (建築家 : 武富 恭美) の作品画像
石神井公園の家|Shakujii Koen House 武富 恭美 | d/dt Arch./ディーディーティー

現在、日本で最も多く使用されている外壁が「サイディング」です。

サイディングとは、工場で塗装まで仕上げた状態のパネルを外壁に貼り付ける工法です。これまで主流だった塗り壁に比べて工期が短く費用も安く済むため、最も人気な外壁となっています。

ほかの外壁材と比較しても圧倒的にデメリットが少なく優秀な素材です。 1 点だけデメリットを挙げるとするならば、パネル同士をつなぎ合わせるために行うコーキングが経年によってひび割れしてしまうため、定期的なメンテナンスが必要になる点でしょう。

とはいえ費用も安く、さまざまなデザインから選べるサイディングは、今も多くの住宅で使われています。

4-2. 耐火性・耐久性に優れた「タイル」

広尾の住宅 / House in Hiroo (建築家 : 松井 大輔) の作品画像 広尾の住宅 / House in Hiroo (建築家 : 松井 大輔) の作品画像 広尾の住宅 / House in Hiroo (建築家 : 松井 大輔) の作品画像
広尾の住宅 / House in Hiroo 松井 大輔 | 松井大輔建築設計研究所

高級感漂う外壁素材の「タイル」は、色味や形、組み合わせ方などによってさまざまな雰囲気を作れるうえに、年月を重ねるごとに味わい深くなります。

タイルの最大の魅力といえば「耐火性」と「耐久性」です。土や石を 1300 度の熱で焼き固めて作られたタイルは、ほかのどの外壁素材よりも耐火性と耐久性に優れています。さらに吸水率が 3 %以下であることから、梅雨の時期でも水が染み込む心配はありません。

一方で耐震性の低さがデメリットとして挙げられます。タイルそのものが地震で壊れるのではなく、接着剤に使われるモルタルに弾力性がないため、地震の揺れに弱くタイルが剥がれ落ちてしまうのです。

近年は技術も向上し、弾力性のあるモルタルも販売されるようになりました。地震の多い地域に建てる場合は、打合せ時に下地の弾力性についてもしっかり確認しておくと安心でしょう。

4-3. 職人のセンスが光る「塗り壁」

羽曳野の住宅 (建築家 : 中尾 彰良) の作品画像 羽曳野の住宅 (建築家 : 中尾 彰良) の作品画像 羽曳野の住宅 (建築家 : 中尾 彰良) の作品画像
羽曳野の住宅 中尾 彰良 | 一級建築士事務所 Coo Planning

外壁素材のなかで最も伝統的な「塗り壁」は、土や漆喰などの自然素材を用いて作られます。長い歴史で証明された耐久性・耐火性などの優れた機能面が近年見直されて、住宅の外壁に取り入れる人が増えてきました。

すべて職人による手作業で行われる塗り壁は、デザインの自由度が高く唯一無二の仕上がりになる点が最大のメリットです。手形を入れたりガラスをはめ込んだりといったオリジナルデザインも相談できるでしょう。

その一方で高い技術力をもつ職人による長時間の作業が必要のため、ほかの外壁材に比べて高額な費用がかかります。加えて工期が長い点も覚えておきましょう。

4-4. オーガニックな印象の「木板貼り」

竪の家 (建築家 : 佐々木 勝敏) の作品画像 竪の家 (建築家 : 佐々木 勝敏) の作品画像 竪の家 (建築家 : 佐々木 勝敏) の作品画像
竪の家 佐々木 勝敏 | 佐々木勝敏建築設計事務所

ナチュラルでオーガニックな雰囲気を演出する「木板張り」の外壁も魅力です。新築したときは美しい木目であることはもちろん、年月を重ねるほどにじみ出る味わい深さは木板張りならではの特徴です。

木板張りのメリットは優しい風合いを感じられる点でしょう。木によく似せた外壁材はたくさんありますが、やはり本物のみがかもし出せる深みのある風合いは真似できません。

一方で腐ったり反ってしまったりといったデメリットもあるため、定期的なメンテナンスが必要です。木材のメリット・デメリットが顕著に現れますので、事前に理解して慎重に検討していきましょう。

5. おしゃれな外壁にするテクニック 3 つ

続いておしゃれな外壁にするテクニックを 3 つご紹介します。知っていると周りと差がつくおしゃれな壁作りに役立つため、ぜひ実践してみてください。

5-1. ツートンカラーで色の組み合わせを楽しむ

代田の家|Daita House (建築家 : 武富 恭美) の作品画像 代田の家|Daita House (建築家 : 武富 恭美) の作品画像 代田の家|Daita House (建築家 : 武富 恭美) の作品画像
代田の家|Daita House 武富 恭美 | d/dt Arch./ディーディーティー

外壁を 2 色に塗り分けて「ツートンカラー」にデザインしてみましょう。 1 色だとまとまりのある落ち着いた印象になりますが、 2 色に塗り分けるとコントラストが効いたおしゃれな雰囲気を演出できます。

たとえばホワイト×ベージュのように淡い色で組み合わせると、ナチュラルで優しい雰囲気になるでしょう。一方でホワイト×ブルーのようにメリハリのある配色でシャープにまとめたデザインも印象的です。

また配色の面積を変えるだけでも大きく印象が異なりますので、ぜひ色を使用する広さについても考えてみてください。

5-2. タイルやレンガ、木などでアクセントをつける

小平の家 (建築家 : 笠掛 伸) の作品画像 小平の家 (建築家 : 笠掛 伸) の作品画像 小平の家 (建築家 : 笠掛 伸) の作品画像
小平の家 笠掛 伸 | KASA ARCHITECTS

タイルやレンガ、木などを一部分に使用してアクセントをつけることで、ハイセンスな外壁が作れます。

またこのテクニックには費用面にもメリットがあります。タイルやレンガを壁全体にあしらうと費用が高くなる傾向にありますが、アクセントで取り入れるだけならば価格も抑えつつおしゃれに魅せてくれるでしょう。

外壁のベースカラーとの相性をチェックしながら取り入れると失敗しにくいため、ぜひ試してみてください。

5-3. 色数を抑えて統一感を意識する

富津の二世帯住宅 〜12の箱と隙間〜 (建築家 : 納谷 学) の作品画像 富津の二世帯住宅 〜12の箱と隙間〜 (建築家 : 納谷 学) の作品画像 富津の二世帯住宅 〜12の箱と隙間〜 (建築家 : 納谷 学) の作品画像
富津の二世帯住宅 〜12の箱と隙間〜 納谷 学 | 納谷建築設計事務所

外壁に使う色数を、 1 色もしくは 2 色以内の近い色味同士でまとめて統一感を出しましょう。シンプルさを極めた外観は、洗練されたおしゃれな印象に仕上がります。

このテクニックを取り入れるなら、外壁のみならず玄関ポーチや車庫、門柱など外から見えるあらゆるカラーを外壁と統一するのがおすすめです。まるでアート作品のように道行く人を魅了する外観が作れるでしょう。

6. おしゃれな外壁は DIY できる?

外壁は正しい知識と外壁材があれば DIY も可能です。家族や仲間内で協力して仕上げるのも楽しい思い出になるでしょう。

ただし、かなりの時間と労力が必要です。外壁は面積が広い分、相当大がかりな作業になります。加えて高い位置を塗装する際には大きな足場を用意しなければならず、当然危険も伴います。

また常に雨風にさらされる外壁ですから、自然界の厳しい攻撃に耐えられる防水性や耐久性に優れた外壁に仕上げなければなりません。素人が真似しても、プロに相当する機能性をもつ外壁に仕上げるのは難しいでしょう。

7. 誰もがマネしたくなる「おしゃれな外壁」はプロに任せよう!

2つのリビングの家 (建築家 : 田中 洋平) の作品画像 2つのリビングの家 (建築家 : 田中 洋平) の作品画像 2つのリビングの家 (建築家 : 田中 洋平) の作品画像
2つのリビングの家 田中 洋平 | 田中洋平建築設計事務所

外壁は最も多くの人に見られる住宅の要素です。いくら内装がおしゃれでも、外壁がイマイチでは愛着が沸きにくくなってしまいます。

思わず目を止めてしまうようなおしゃれな外壁は「建築家(設計事務所)」にお願いするのが近道です。

ハウスメーカーという選択肢もありますが、ハウスメーカーは自社で取り扱っているデザインの範囲内でしか決められません。その点、設計事務所なら依頼主の理想を聞いて一からデザインするため、自分好みの外壁を採用してもらえる可能性が高いのです。

理想の外壁がある場合や細かいところにもこだわって仕上げたいなら、建築家や設計事務所に依頼するとスムーズに進むでしょう。

8. まとめ

この記事では、注文住宅を建てるときに知っておきたいおしゃれな外壁の事例や、人気のカラー・テイストなどをご紹介しました。

titel(タイテル) では、注文住宅を建てたい人やリノベーションしたい人に、建築家や設計事務所をご紹介しています。

ご自身で外壁を DIY したり、メーカーを探して工務店に依頼したりしても、きっと希望どおりの外壁はできるでしょう。しかし建築デザインのプロにお任せいただければ、お客さまの想像を遙かに超えた満足のいくおしゃれな外壁を実現できます。

住宅の顔となる外壁は「センスを光らせたい」と考えている人も多いでしょう。ぜひお気軽にタイテルの一級建築士の資格をもつ建築アドバイザーにご相談 ください。