建築家(設計事務所)の選び方:7つのポイント

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素敵な家の写真やインテリアの記事を目にする機会も増え、近年、建築家が私たちの暮らしにより身近な存在になっていることを感じます。建築家との家づくりに興味がある人も増えているのではないでしょうか。

一方で、建築家とはどういう人たちなのかまだよくわからない、どのように建築家を選べば良いのか悩んでいる、との声もよく耳にします。

このページでは、数多くの建築家からどのように自分たちにピッタリの建築家を見つけていけば良いのか、建築家の選び方についてポイントや参考例をご紹介します。

<目次> 建築家(設計事務所)の選び方 : 7つのポイント

  1. 1. そもそも建築家ってどういう人?
  2. 2. 建築家(設計事務所)選びのポイント7つ
    1. 2-1. まずは建築家に会ってみる
    2. 2-2. オープンに話せる人を選ぶ
    3. 2-3. 作風・デザインから選ぶ
    4. 2-4. 過去の実績から選ぶ
    5. 2-5. 初期提案のアイディアから選ぶ
    6. 2-6. 地域から選ぶ
    7. 2-7. 専門家に相談する
  3. 3. 土地探しの段階から建築家に相談する
  4. 4. まとめ

【 動画解説版 】設計事務所の選び方:みんなが誤解している建築家のイメージとは?

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1. そもそも建築家ってどういう人?

実は建築家という職業には明確な定義はなく、アトリエ系と呼ばれる個人のノウハウや作家性を反映した設計事務所を主催する設計士を指すことが多いです。よって建築家に家づくりをお願いしたいとなった場合、その建築家が主宰する設計事務所へ依頼をする流れになります。

彼らの特徴は、とにかく「三度の飯より建築」というくらい建築が好きでたまらない人たちであることです。

報酬のために働くというよりも建築を作ることそのものに喜びを感じる方が多いため、設計にはとことん時間を費やしストイックに働きます。建て主の要望ひとつをとってもいろんな角度からアプローチしたり、たくさんのスケッチや図面を描いたり、模型を製作したりしながら、納得するまで検討を重ねて建て主へ提案します。そのすべての過程のなかで、建築家は建て主のことを常に第一に考えてくれます。作品性や芸術性を追求する建築家のほうが強い印象を残しがちかもしれないですが、住宅を手がける多くの建築家は建て主の暮らしを最優先に設計してくれますし、集合住宅やビルのデザインでもまずクライアントを中心に考えて設計する建築家が大半だということは、意外と知られていない世の中の誤解かもしれません。

一昔前には建築家を「先生」と呼ぶ風習もあり、気難しいイメージを持たれることも少なくありません。いろんなタイプの建築家がいますが、実際には人好き・コミュニケーション好きの気さくな人が多いのも事実です。

(写真左手の建築家:FEDL 伊原 孝則

2. 建築家(設計事務所)選びのポイント7つ

建築家は、これからの長い人生を通して付き合っていくパートナーです。また家づくりの期間だけではなく、住宅が完成した後もメンテナンスや改修の際の相談相手になったり、場合によっては雑誌の取材などで関わることもあります。信頼できる建築家や設計事務所を見つけることが家づくりの大きな第一歩となります。

2-1. まずは建築家に会ってみる

実際に話をしてみると、要望を丁寧にヒアリングしてくれる建築家、ぐいぐい引っ張っていってくれるタイプの建築家など様々なタイプの建築家がいます。人と人とのやりとりなので、もちろん合う・合わないといった感覚的な印象も大切な判断要素になります。また建築家と話をする中で、その人にどの程度の経験値があるのかということも分かってきます。

建築家に会うのに費用はかからないので、気軽にいろんな建築家と会って話し相性を確認することをおすすめします。設計事務所にいきなり直接連絡をするハードルが高いことも多いと思うので、そのような時は タイテルの一級建築士にまずは相談 をすれば、あなたに合いそうな気軽に話せる建築家(設計事務所)を紹介してもらうことができます。
(タイテル について詳しく知る

また、家族やパートナーと新居に住む場合は、可能であればご家族みなさんで建築家に会ってみることをおすすめします。家族みんなの意見を取り入れやすいことはもちろん、建築家側もどのようなご家族なのかがわかることで、より具体的なイメージを膨らませて話ができるからです。


《 設計事務所は、主宰する建築家とだけ接するわけではない? 》

通常はメインの建築家がそのままあなたの案件をきめ細かく見てくれますが、規模が大きい設計事務所などに依頼する場合は、実際に建て主とやりとりをしたり図面を描いたりするのは建築家本人(所長)ではなく設計事務所に所属するスタッフであるケースもあります。

気になる方は、どのようなチーム体制で進めていくのか、担当者がどのような人で自分たちと相性が合うかなどあらかじめ確認をしてもいいかもしれません。実際に担当するスタッフと会ってみたいとお願いするのも良いかと思います。

2-2. オープンに話せる人を選ぶ

家づくりはただ「家」という箱を作るだけではなく、「暮らしのデザイン」です。自分たちのライフスタイル、好きなものや嫌いなもの、理想の暮らし方と現実のギャップ、苦手な家事や片付けの仕方、お金のことなど腹を割って話せる関係性づくりがとても大切になってきます。ヒアリングの際には色々なことを細かく聞かれるかもしれませんが、ありのままを伝えることでより的確な解決策やアイディアを提案してくれます。

また、気になったことや意見・要望は遠慮せずに伝えましょう。建て主と同じ目線で、フラットにコミュニケーションを取れる建築家を見つけることが、スムーズな家づくりの鍵となります。

2-3. 作風・デザインから選ぶ

雑誌や建築家のポートフォリオ(過去の事例集)を見て、好きな作品から建築家を選ぶというのも一つの方法です。その際には、「どこに魅力を感じたのか」ということを明確にしておくと、建築家に要望を伝えるときにも役立ちます。

作品を見るポイントとしては、「全体の世界観」「ストーリー」「空間構成」「素材使い」「間取り」「細部のデザイン」など様々ですが、細かい部分は要望次第で柔軟に変えられるので、建築家のデザイン傾向や考え方に共感するといった点も大切な決め手になるかと思います。
例えば、環境に配慮した家づくりをしている、その地域に根付いた素材を使っている、地形や周辺環境との調和を大切にしている、家事動線に配慮し暮らしやすい工夫がされている、など建築家のベースの考え方と建て主の希望がマッチしていれば、よりその建築家への信頼度が増すことでしょう。

あまり難しく考える必要もなく、純粋に「この作品のテイストが好き」「作品説明が面白い」というところを入り口にしても問題ありません。

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2-4. 過去の実績から選ぶ

基本的には、建築家は建て主の希望に合わせて設計をするので、依頼する建築家にあなたの希望を伝えればそれをプランに反映する方向で検討してくれます。しかし、中には珍しい希望があったり強いこだわりがあったりすることもあるかもしれません。そのような場合に、同じような要望を取り入れた住宅を設計したことのある建築家や設計事務所に依頼するのもひとつの選び方です。

例えば、自分の仕事にぴったり合わせたこだわりの仕事部屋を作りたい、料理教室を開くために広いキッチンと調理スペースをつくりたい、海辺の家でサーフィンを楽しむために・雪山の近くの家でスキーを楽しむために用具の収納や洗い場の導線を工夫したい、身体的な不自由があり昇降機やエレベーターを備えたい、など建て主の要望は様々です。基本的にはどの建築家も豊富な知識と経験であなたに合わせた設計で要望を叶えてくれますが、少し変わった希望がある場合は、過去に同じような設計をしたことがある建築家に依頼をすると、より安心して家づくりを進められることもあるかもしれません。

自分でそのような実績を探すのが難しい場合は、タイテルの 一級建築士に相談 してみてください。豊富な経験をもつ一級建築士の建築アドバイザーが、あなたの希望や条件に合う建築家選びをサポートします。

2-5. 初期提案のアイディアから選ぶ

複数の建築家から初期提案をもらって、その中から一人を選ぶという方法もあります。専門家ではない人では到底思いつかないような素敵なアイディアを建築家は提案してくれますし、それぞれの建築家の考え方や個性を見ることもできるでしょう。

ただし、複数の建築家から初期提案を受ける場合には費用がかかるケースがほとんどです。なぜなら、そのアイディアこそが家づくりの肝であり、建築家の腕の見せ所でもあるからです。提案ひとつをつくるのにも建築家は何週間も真剣に考え抜き、提案するときの資料を作成するのにも大変な労力と想いが込められています。

初期提案の費用については、事前に建築家や専門家に相談しておくことをおすすめします。費用がかかっても建築家選びに妥協したくない、という方にはピッタリな選び方でです。

例:イメージスケッチ(御手洗 龍
例:模型を用いてのプレゼンテーション(御手洗 龍

2-6. 地域から選ぶ

ほとんどの場合は、依頼する建築家の拠点を気にする必要はありません。オンラインのミーティングもスムーズに行える環境が整ってきていますし、建て主の要望に合わせて足を運んでくれる建築家も多いため、基本的には建築家選びの際に地域で絞る必要はありません

しかし、一部のケースでは拠点も重要視しなければいけないこともあるかもしれません。例えば、自分が普段は住んでいない地域で建てる別荘地の現場監理をきめ細かくお願いしたい であったり、寒冷地・熱帯地・海沿いでの対策など地域特有のものを現地を知り尽くした建築家・設計事務所にお願いしたいなど、地域を考えた建築家の探し方・選び方もなくはありません。ほとんどの場合問題になることはありませんが、あなたの希望や状況に合わせて、必要な場合は設計事務所の拠点も踏まえて検討してみてください。

2-7. 建築家選びの専門家に相談する

今や雑誌やインターネットの情報を元に、一般の方でもたくさんの作品事例や建築家に出会えるきっかけは増えています。一方、これまで説明してきたポイントを踏まえつつ、たくさんの情報の中から相性の良い建築家を自力で探すとなると、かなりの時間と労力が必要になってきます。特に、過去の作品やプロフィールからだけでは建築家の人柄や雰囲気までは理解しきれないこともあるでしょう。

また、きちんと建築家と話をしないまま自分の思い込みのもとで建築家を選んでしまい、設計や工事が始まってから思い違いやトラブルが発生してしまってはいけません。

一生に一度かもしれない家づくりにおいて、建築家選びは最も大切な要素です。トラブルなく、自分の希望通りの家づくりを楽しむためにもぜひ 一級建築士への相談 を活用してみてください。

ウェブや雑誌の情報だけでは建築家の人柄などまでしっかりと把握することは難しいかもしれませんが、タイテルではあなたのご要望をもとに、建築家の人柄や作風、経験値や専門性など、多角的な視点からあなたにピッタリの建築家をご紹介します。

建築家 納谷 学 のカバー画像
建築家 納谷 学 のプロフィール画像
納谷 学
納谷建築設計事務所
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伊原 孝則
FEDL
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建築家 金野 千恵 のプロフィール画像
金野 千恵
t e c o
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御手洗 龍
御手洗龍建築設計事務所
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石井 秀樹
石井秀樹建築設計事務所株式会社
建築家 八島正年 + 八島夕子 のカバー画像
建築家 八島正年 + 八島夕子 のプロフィール画像
八島正年 + 八島夕子
八島建築設計事務所

3. 土地探しの段階から建築家に相談する

建築家によっては、土地探しの段階から現地確認に同行したり、その土地でどのようなことが実現可能か相談に乗ってくれたりすることもあります。

折角やりたい要望があっても、地域や地形などの条件によっては建物を建てるのに制約を受けることもあるので、事前に相談できる場合はなるべく早い段階で建築家を絞っておくのがおすすめです。逆に、形や規制が特殊だからといって諦めていた土地でも、建築家に話を聞いてみると思いもよらない解決策を考えてくれることもあります。

また土地探しを経て、建築家との信頼関係を築いていくことでスムーズに設計に移行することができます。

4. まとめ

建築家(設計事務所)の選び方について、7 つのポイントをご紹介いたしました。

建築家を探しながら、あなたの家づくりのイメージを膨らませてみましょう。そして自分たちにピッタリの建築家が見つかったら、存分に家づくりを楽しんでくださいね。

建築家が決まって設計が始まってからも、建築家の進め方や提案に少しでも疑問や不安を抱いたらタイテルの一級建築士へご相談 ください。

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