【実例写真つき】和モダンリビング 9 選|上品さを格上げするコーディネートとは?
現代的でありながらも、どこかホッと和ませてくれる「和モダンリビング」。日本の伝統的な雰囲気を感じながらも洗練された空間に仕上がるため、幅広い世代から人気を集めています。
しかしデザインや建築の知識がない人は、どうやって和モダンリビングを実現すればいいのか悩んでしまいますよね。
そこでこの記事では、建築家による「和モダンリビング」の実例を 9 個ご紹介するとともに、空間の上品さを格上げするコーディネートのポイントをお伝えします。この記事を読めば、胸が高鳴る和モダンリビングを実現できるでしょう。
<目次>【実例写真つき】和モダンリビング9選|上品さを格上げするコーディネートとは?
1. 建築家が考案したおしゃれな「和モダンリビング」の実例 9 選
まずは建築家がデザインした上品な和モダンテイストのリビングを9選お届けします。これから注文住宅を建てる人やリフォームする人は、ぜひ参考にしてください。
1-1. 四季折々の変化が美しい中庭を眺められる和モダンリビング
打ち放しコンクリートの外観でクールな印象があるこちらの住宅。外側とは打って変わって、木の温もりを大胆に感じられる和モダンリビングの内装です。
ダイニングテーブルやチェア、ソファなどの家具もナチュラルテイストにまとめて統一感を大切にしています。広々とした中庭を眺められる大きな窓からは温かな日の光が差し込み、さらに部屋を落ち着く空間へと導いてくれるでしょう。
1-2. 障子を通して柔らかい光が差し込むリビング
リビングの和モダンな雰囲気に合わせて、カーテンではなく大きめの障子を採用したこちらの住宅。美しい木目調を活かした天井と床により、「和」ならではのホッとするような温かさを感じられます。
さらにローテーブルや照明器具などの家具でスタイリッシュなモダンさもプラス。独創的な傾斜のある天井で遊び心も忘れません。
1-3. 木漏れ日を存分に楽しめる和モダンな別荘
軽井沢の旧道に建てたこちらの別荘は、プライバシーを確保しながらも採光性を高められる「格子戸」をカーテン代わりに採用しています。和を感じられる格子戸をすべて開け放てば大きな窓が現れ、まるで1枚の絵画を見ているような景色を堪能できるでしょう。
また近代的なデザインが魅力の照明器具によって、さらに洗練された空間に仕上がっています。別荘にしておくには惜しいと考えてしまうような建物です。
1-4. 優しい光が室内を照らしてくれる和モダン住宅
茨城県牛久に建つこちらの住宅も、和モダンなテイストを重視して設計されました。自然光をふんだんに取り入れられる南側にはリビングダイニングと客間を設け、北側には寝室や書斎、水回りを配置しています。
どの部屋も完全には仕切っていませんが、床の段差や窓から入る光の変化によってそれぞれ雰囲気が異なる点も魅力です。リビングにある大きな障子から差し込む優しい光は、日中に照明を付けなくても室内を明るく照らしてくれます。
1-5. 存在感のある丸太梁で古民家らしさを残したリビング
こちらは築150年の古民家をリノベーションした二世帯住宅です。全体的に清潔感のあるホワイトでまとめ上げ、小屋裏の丸太梁をダイナミックに表現しています。
リノベーションをするにあたって基礎から作り直し、古くなっていた土台や柱は交換しました。全体的にしっかり断熱工事も施し、さらなる100年を迎えられる素敵な住宅となっています。
1-6. 時代を感じ、心和む古い柱を活かしてリフォームした家
東京の町屋に建つこちらは、経年していてもまだまだ丈夫で使える柱を活かしながらリフォームした住宅です。リビングや寝室、和室といった各部屋の至る所に、時代を感じられる年季の入った柱があり古き良き雰囲気を醸し出します。
またこじんまりとしたリビングからは、さんさんと太陽光が降り注ぎ輝く中庭を見つめられる点も魅力的。一人用チェアに腰掛ければ、いつの間にか非日常へと導いてくれるでしょう。
1-7. 賃貸物件であるマンションでも和モダンリビングを実現
こちらは東京都新宿区にある、とあるマンションをリフォームした事例です。天井と床はナチュラルな印象が魅力の木材を使用し、窓には和風テイストを演出してくれる格子戸を採用しています。
賃貸住宅ではありますが、暮らしていくうちに体に良く馴染み愛着のわく空間を作りたいと考えていた建築家が担当したデザインです。
1-8. 光と影を感じられる木の空間
こちらのお客さまの要望は「パリのアパルトマンのような住宅で、本棚もつけてほしい」とのことでした。そこで完成したのは、上の写真のような「高さ」と「素材感」を最大限に活かしたスキップフロアがある住宅です。
全体的に多種類の木材を組み合わせ、体全身で自然を感じられるようになっています。また和の要素を取り入れるために、ホッと一息着ける畳ゾーンも設けました。
1-9. お気に入りの場所がいくつもある和モダン住宅
こちらの住宅では古き良き日本家屋に則り、光と風を心地よく室内に取り入れられる工夫が施されています。リビングには和を感じられる格子戸や木目が美しいダイニングテーブルがあり、どこか落ち着く雰囲気を楽しめます。
とはいえ近代的なモダンさも忘れてはいません。壁や照明器具はホワイトに統一、床はシックなブラックカラーでスタイリッシュさを加え、和モダンテイストを堪能できる空間となっています。
2. 和モダンリビングを上品にするコーディネートのポイントとは?
次に、和モダンリビングをグッと上品にするコーディネートのポイントを 6 つご紹介します。
自分に合った和モダンリビングをデザインしてくれる建築家と話がしてみたい・紹介してみてほしいという方は、タイテルの建築家紹介 も便利です。
2-1. リビングの一角に使い勝手の良い「畳」を敷く
一つ目のポイントは、リビングの一角に日本家屋ならではの「畳」を敷くことです。畳は和を代表するアイテムの一つですので、リビングの隅に和室を設ければさらに和モダンテイストの空間を楽しめるでしょう。
また便利で使い勝手が良い点も和室の魅力です。リビングに和室があれば客間として利用できます。加えてフローリングよりもクッション性が高い畳は裸足で上がることも多く、子どもの遊び場や洗濯物をたたむスペースとしても活用できるでしょう。
「和」の要素を色濃く出したい場合には、一目で日本らしさを感じられて幅広いシーンで利用できる畳コーナーを設けてみてください。
2-2. 北欧スタイルのソファをチョイスする
もしも配置するソファでお悩みの場合には「北欧スタイルのソファ」がおすすめです。和風の空間に洗練された北欧スタイルのソファをチョイスすれば、簡単に和モダンリビングが完成します。
ここで「和と北欧って相性はいいの?」と気になる人も多いかもしれません。しかし近代的でスタイリッシュなデザインを用いている北欧テイストと、シンプルだけどどこか落ち着きのある和テイストは相性抜群なのです。
和を強く感じたい場合には、床と座面が近いローソファがおすすめです。昔から畳に座って生活していた日本人は、目線が低くなる「低座生活」にどこか落ち着きを感じます。また目線が下がる分、天井が高くなったような感覚となり部屋が広く感じる点もメリットです。
2-3. 間接照明でモダンさをプラス
洗練された印象を与える「間接照明」でモダンさをプラスしてもよいでしょう。間接照明とは光を天井や壁に当てて反射させ、その反射光によって空間を照らす照明のこと。たとえばリビングに間接照明を設けた場合、一般的な部屋よりもあか抜けて粋な空間を作り出せます。
ただし間接照明は、光をダイレクトに届けてくれる直接照明よりも暗く感じるのが難点です。そのため細かい作業を行う部屋などには向いていません。実用性よりも雰囲気を重視したい場合に適した照明といえるでしょう。
2-4. カーテン選びも重要
和モダンリビングを上品に仕上げるためには、カーテン選びも手を抜けません。大きな窓があるリビングのカーテンは、閉めると視界に入る面積が大きいため、和モダンとマッチしないデザインを選んでしまうと雰囲気を壊してしまいます。
和モダンテイストと相性がいいカーテンのカラーは、ベージュや淡いグリーン、ブラウンといったナチュラルなカラー(アースカラーとも呼ぶ)です。そしてデザインは、無地または控えめの柄が和モダンリビングによく馴染むでしょう。
加えて横開きのカーテンは洋風な印象になってしまうケースが多いため、上の写真のような上下に開閉する「シェードカーテン」や「ロールカーテン」を選ぶと、より和モダンな印象に近づけます。
またリビングの窓にカーテンを設置するのではなく、安らぎを感じられる「障子」を設けるのもおすすめです。カーテンよりも温かい光を程よく取り入れられる障子は、プライバシーを確保しながらも明るい空間で過ごせるでしょう。
2-5. 壁紙で遊び心を取り入れられる
和風テイストの壁紙を用いて、遊び心のある和モダンリビングをつくってもよいでしょう。
部屋全体の大きな面積を占める壁紙は、選ぶ絵柄によってさまざまなテイストの空間へと変貌させられます。たとえばシンプルで無機質な部屋でも、竹や梅、桜といった和を感じられる絵柄を取り入れた壁紙を一部分に張れば、空間のアクセントになります。
部屋全体の壁紙を柄があるクロスにしてしまうと派手で落ち着きのない空間になってしまうため、アクセントクロスなどで部分的に使うのがおすすめです。
2-6. 「い草ラグ」で簡単に和テイストを実現
和室をつくるスペースがない場合には、畳と同じ素材を使った「い草ラグ」をリビングに敷けば簡単に和テイストを取り入れられます。
い草ラグには多種多様なデザインがあります。たとえばパッチワーク風のポップなデザインや、ブラウンカラーが入った和モダンテイストなデザイン、和風を感じながらもモダンでスタイリッシュな印象を与えるブラックカラーをメインとしたデザインなどです。
ご自身が望む和モダンリビングの雰囲気や、現在の部屋にマッチした「い草ラグ」を選んでみてください。
3. 建築家に依頼するとトータルコーディネートしてもらえる
「デザインに関する知識はないから、住宅やインテリアをトータルコーディネートしてほしい!」と考えている人は、建築家(設計事務所)に依頼するとよいでしょう。
住宅の空間そのものをデザインしてくれる建築家(設計事務所)なら、「和モダンテイストで全体的に調整してほしい」などと依頼すれば、家具やインテリアなどもあわせてトータルコーディネートしてくれます。
一方でハウスメーカーなどに注文住宅を頼むと、家のデザインや間取りは希望した和モダンテイストにまとめてくれますが、家具やインテリアなどは自分自身でコーディネートしなければなりません。
このため「このソファやダイニングテーブルは和モダンによく似合うと思って買ったけど、実際に置いてみたらなんだか違った……」といった失敗も少なくないのです。
インテリアやデザインの知識がない人が一から考えると大変ですし、失敗してしまうケースも多いため、デザインのプロにお任せしてみてもよいですね。
4. まとめ
シンプルで上品な印象のモダンテイストに、日本人らしい落ち着きのある和を加えた「和モダン」は、世代を超えて多くの人から愛されるスタイルです。家族が毎日集まるリビングは、心和む部屋にしておきたいものですよね。
ぜひ現代的でスタイリッシュな空間に和を取り入れて、永く愛着のわくリビングを完成させてください。
弊社「titel(タイテル)」では、注文住宅をつくりたいお客さまに建築家・設計事務所をご紹介 しています。冒頭の和モダンリビングの実例はすべて、タイテルに登録している建築家によるものです。
「おしゃれで利便性の高い和モダンテイストの住宅をつくりたい」と考えている人は、ぜひタイテルまでお気軽にお問い合わせ ください。
専門家に相談してみよう
「じゃあ実際、私の家に和モダンを取り入れたい時は誰に相談すればいいの?」「私たちに合った和モダンのアドバイスをくれる専門家はだれ?」と思っているあなた、ぜひタイテルの建築アドバイザーにご相談ください。
一級建築士の資格をもつ建築アドバイザーが、あなたのお悩みや希望をお聞きします。「こういうことで困っているんだけれど」という気軽なお悩み相談でももちろん構いません。プロの話を聞いてみたい、経験者や第三者にも見てもらいたいと思っている方は、ぜひ気軽に無料相談をご活用ください。
後悔しない家づくりをするためには、プロの意見を一度は聞いてみることがオススメです。